フェリーチェの思い

フェリーチェの思い

介護の世界に飛び込んで20年、楽しいことや嬉しいことばかりではなく、悲しいことや悔しいこと、怒鳴られたこと、時に命に代えて教えていただいたこともたくさんありました。その全てが、今も私の中に残る大切な宝物です。様々な出会いを通して、多くのことを学び、自分自身の人間力を高めていただけたこと、そして「こんなにも尊い仕事はないだろう」と心から感じられたからこそ、今日まで介護の仕事を続けてこられたのだと思います。
「利用者様の状況をできる限り、詳細に把握し、なんとか力になりたい」と学びを重ね、介護職としての知識や技術を高め、利用者様やご家族、地域の方々、医療従事者ら様々な人との関わりの中で、今の私の支援のカタチが確立されてきました。感謝の気持ちを還すため、そして次の出会いに活かすため、設立したのが「フェリーチェ」です。

フェリーチェの思い
これまで関わらせていただいた多くの看取り経験から、高齢になっても出来ないことを諦めるのではなく、たとえ身体の不自由や認知症の症状があっても、「これまでと同じような生活を継続できるように支援したい」「いつまでも夢や願いを叶えられるという希望を持って、最後まで生き抜いて欲しい」、そして「ご家族には後悔してほしくない」という思いが、とても強くなっていきました。
人生の最期に「大好きなお酒を飲みたい」「自宅のお風呂に浸かりたい」といった利用者様の願いは、誰しもが昔から当たり前に行ってきた習慣でもあります。こうした願いを叶えることができ、たとえ、自宅でなくても、ご家族と共に“いつもの雰囲気”の中で過ごすことができたら、どんなに幸せなことでしょう。最期の時まで利用者様もご家族も心から「良かった」と後悔せずにお別れができるように、互いに笑って「ありがとう」と言えるように、サポートしていくのが私たちの仕事であり、フェリーチェの思いです。
フェリーチェの思い
フェリーチェでは、利用者様にとって替えの効かないご家族がいるように、介護職もまた、そのような存在であるべきだと考えています。たとえ、障害福祉サービスから介護保険へ切り替わっても、保険外のサービスを望まれた時にも、“いつもの気心の知れたヘルパー”がサポートを行うこと、共に日常を楽しみ合いながら、時にはご家族にも言えないような本音をポロッとこぼしていただけるような関係性づくりを大切にしています。
目指すゴールは、まだまだ先です。「利用者様の幸せが、ご家族の幸せとなり、私たちの幸せにもなる」「私たちの幸せが、利用者様やご家族の幸せになる」—そんなサービスの実現を目指して、これからも私たちは歩みを進めていきます。
フェリーチェの思い